データビジュアライゼーション サンプル
公開データのサンプルスクリプトで取得したデータを可視化したページです。
データ取得の手順はリポジトリ内のチュートリアルを参照してください。
一人当たりGDPの推移(World Bank Open Data)
出典: World Bank Open Data
(指標: NY.GDP.PCAP.CD、CC BY 4.0)
平均寿命の推移(Our World in Data)
出典: Our World in Data
(グラフ: life-expectancy、CC BY 4.0)
グラフで急減している箇所の背景
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中国 1959〜1961年(48.8歳 → 33.4歳):
大躍進政策に伴う大飢饉(三年困難時期)によるものです。農業の集団化と
工業化優先の政策、干ばつなどが重なり、数千万人規模の餓死者が出たと
されています。世界平均が同時期に落ち込んでいるのも、主に人口大国
中国の影響です。
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アメリカ 1918年(54.0歳 → 47.2歳):
いわゆる「スペイン風邪」(1918年インフルエンザ・パンデミック)による
ものです。世界中で数千万人が死亡し、特に若年層の死亡率が高かった
ため平均寿命に大きく影響しました。
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日本 1945年(1935年: 48.2歳 → 1945年: 30.5歳):
第二次世界大戦によるものです。空襲・沖縄戦・原爆・軍人の戦死に加え、
終戦前後の食料危機が影響し、1947年には51.7歳まで回復しています。
なお、この時期の日本のデータはまばらで(1935年の次が1945年)、
値は推計である点に注意が必要です。
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アメリカ・世界 2020〜2021年(アメリカ: 78.9歳 → 76.4歳):
COVID-19パンデミックによるものです。多くの国で超過死亡が発生し、
世界平均も約2年分の低下を記録しました。日本の2022年の小幅な低下
(84.6歳 → 84.1歳)も同様にCOVID-19の影響とされています。
このように、平均寿命の急減は飢饉・感染症などによる大量死亡の兆候として
読み取ることができます。
参考: 第二次世界大戦期の各国の低下(同データより)
グラフの4系列以外の国も含めてデータを見ると、第二次大戦の影響が
はっきり現れています。本土が戦場になった国ほど深いV字になる傾向があります。
- フランス — 1940年に59.5 → 49.6歳(ドイツ侵攻)、1944年に47.2歳(解放戦)
- オランダ — 1945年に61.3 → 55.6歳(「飢餓の冬」)
- イタリア — 1943年に49.4歳まで低下(連合軍上陸・国内戦線化)
- イギリス — 1940年に63.6 → 60.9歳と小幅低下(空襲)。本土が戦場にならなかったため軽微
- アメリカ — 大戦中も上昇が続き低下なし(本土が戦場にならず、戦争特需で経済が拡大)
- ドイツ・ロシア — このデータセットでは戦時中の値が欠損しており、低下を直接確認できません
注意点: データが無いことと、変化が無かったことの区別
中国の系列では、日中戦争(1937〜1945年)・国共内戦(1946〜1949年)の時期に
戦争による低下が見えません。しかし、これは「低下しなかった」ことを
意味しません。この時期の中国のデータ点は1930年・1934年・1936年・
1942年・1949年と極端にまばらで、1950年以前の値は遡及推計です。
当時の中国には全国規模の人口動態統計がなく、戦時下の死亡は統計的に
捕捉されていないため、推計値は長期傾向をならしたものになっており、
戦争の急落は平滑化されてしまっています。実際には日中戦争・内戦で
膨大な死者が出ており、平均寿命はかなり下がったと考えられています。
対照的に、1950年以降は国連の年次データになるため、1959〜1961年の
大飢饉は鮮明なV字(48.8 → 33.4歳)として現れています。
ドイツ・ロシアの戦時期が欠損しているのも同じ問題です。
グラフに線が引かれているからといって、その期間の実態を正確に
表しているとは限らない点に注意が必要です。