汽水湖の恵み
海水と淡水が絶妙に混ざる汽水環境。ミネラルを含む豊かな水が、旨味の強い身を育てます。
静岡県・浜松/湖西 — 養鰻発祥の地
海水と淡水が出会う汽水湖・浜名湖。百年を超える養鰻の歴史と、湖の恵みが育てたふっくら肉厚の極上うなぎをご紹介します。
浜名湖は、静岡県の浜松市と湖西市にまたがる、海水と淡水が混ざり合う「汽水湖」。 室町時代の地震で海とつながって以来、潮の干満が生み出す豊かな生態系の中で、 500種類以上もの生き物が息づいています。
この地で育つうなぎは、プランクトンや小魚が豊富な汽水の恵みを受け、 肉厚で脂がのり、ふっくらとした食感が特徴。 その品質の高さから「浜名湖うなぎ」は地域団体商標としても登録され、 浜松市内には80軒近くものうなぎ店が軒を連ねます。 うなぎの蒲焼の香り漂うまちの風景は、環境省の「かおり風景100選」にも選ばれました。
海水と淡水が絶妙に混ざる汽水環境。ミネラルを含む豊かな水が、旨味の強い身を育てます。
遠州灘に面した温暖な浜名湖周辺は、一年を通してうなぎがよく育つ養鰻に最適の風土です。
明治時代に始まった日本初のうなぎ養殖。代々受け継がれる職人の技が品質を支えています。
明応地震によって湖と海を隔てる堤が崩壊。遠州灘とつながり、淡水湖だった浜名湖は汽水湖へと姿を変えました。
東京・深川でうなぎの養殖研究に取り組んだ川魚商・服部倉治郎が、車窓から見た浜名湖に養鰻の適地を見出します。1897年(明治30年)頃、ここで日本のうなぎ養殖が本格的に始まりました。
戦後の復興とともに養鰻業は急速に回復。昭和24年に浜名湖の漁業協同組合が設立され、湖畔には養鰻池が次々と整備されました。
昭和43年、浜名湖周辺のうなぎ生産量は約1万6千トンに達し、日本一の産地として名を馳せました。
「浜名湖うなぎ」は地域団体商標に登録され、静岡を代表する味として全国へ。今も産地直送の鮮度と職人技が受け継がれています。
潮の干満で海水と淡水が混ざり合う浜名湖には、プランクトンや小魚が豊富に生息しています。 この天然の恵みとミネラル豊富な水質が、うなぎに深い旨味と上質な脂を与えます。
温暖な気候を活かしつつ、養鰻池では水温を細やかに管理。 栄養バランスに優れた配合飼料と日々の健康管理で、ストレスなくじっくりと育て上げます。
うなぎの調理法は、背開きして蒸す関東流と、腹開きで蒸さずに焼く関西流に大きく分かれ、 その境界は浜松あたりと言われています。東西の文化が交わる地で磨かれた、香ばしくふっくらとした蒲焼をお楽しみください。