富の増大

過去25年間で、アメリカの最も裕福な上位1%は下位50%をはるかに上回る富の増加を経験した。
本版はNBC Newsのグラフ(データ更新日2025年3月23日)を日本語化し、最新データ(2026年第2四半期)まで拡張した再現版。

上位1%と下位50%の純資産の推移グラフ
注:データは2026年9月18日時点(2026年第2四半期)。上位1%=上位0.1%+99~99.9パーセンタイルの合計。
出典:米連邦準備制度理事会(FRB)分配金融勘定(Distributional Financial Accounts)

主なポイント

グラフの読み方と解釈

グラフが示していること

縦軸は純資産(資産から負債を差し引いた額、単位は兆ドル・現在価値)、横軸は1989年第3四半期から2026年第2四半期までの四半期です。 上位1%の純資産は60.3兆ドル、下位50%は4.3兆ドルで、 両グループの差は2000年第1四半期の約8.7倍から約14.1倍へ拡大しました。

時系列で見る4つの局面

なぜ差が開くのか(構造的要因)

主な要因は保有資産の構成の違いです。上位1%は株式や事業資産を中心に保有しており、株価上昇の恩恵を直接・大きく受けます。 一方、下位50%の資産は住宅が中心で、住宅ローンなどの負債も抱えているため、資産価格上昇の恩恵は小さく、危機時には純資産が大きく毀損します。 資産インフレの局面では、すでに資産を多く持つ層ほど複利効果でさらに増えやすい構造になっています。

読む際の注意点

データ(四半期)

出典はFRB「Distributional Financial Accounts」。上位1%は「上位0.1%」と「99〜99.9パーセンタイル」の合計。 単位は兆ドル(現在価値)。

四半期上位1%(兆ドル)下位50%(兆ドル)

全期間(1989年第3四半期〜)のデータ: CSV(日本語列名) / CSV(英語列名)